改正労基法 参院本会議で可決、成立 １０年４月に施行

　月に６０時間を超える部分の残業代割増率を５０％以上に引き上げることを定めた改正労働基準法が５日、参院本会議で自民、民主、公明などの賛成多数で可決、成立した。準備期間を経て１０年４月に施行される。

　現行は一律２５％である残業に対する賃金割増率が、５０％以上に引き上げられる。政府は新基準を「月８０時間超の部分」に限る法案を提出したが、与党と民主党は２０時間引き下げる法案修正に合意し、「月６０時間を超える部分」に適用される。中小企業には当面、新基準の適用を猶予する。

＜衆院選＞杉村太蔵氏が正式表明 自民公認要求、駄目なら無所属でも 北海道１区

　次期衆院選の北海道１区（札幌市中央・南・西区）に出馬の意向を示している自民党の杉村太蔵衆院議員（２９）＝比例代表南関東ブロック＝が４日、札幌市内のホテルで政経セミナーを開いた。道１区の自民党公認争いに敗れた後、公的な場での発言を避けていた杉村氏は「他の選挙区からの出馬は１００％ありません。一度言ったことは絶対に曲げません」と無所属でも道１区から立候補することを正式に表明した。

　セミナー後に記者会見を開いた杉村氏は自民党公認を最後まで要求していく考えを強調する一方、「公認がないなら選挙に出られないという情けないことで国を背負っていけるでしょうか。覚悟を決めて、ここから出ます」と述べた。

　セミナーには、小泉純一郎元首相の首席秘書官を務めた飯島勲氏が講師に招かれ、杉村氏の高校、大学時代の同窓生ら２０～３０代を中心に約６００人が参加した。道１区には、自民党新人の長谷川岳氏（３７）▽民主党現職の横路孝弘・衆院副議長（６７）▽共産党新人の松井秀明氏（３９）が立候補を予定している。【鈴木勝一】

首相、「派遣切り」中止指導を＝共産党

志位和夫委員長（左）は5日、麻生太郎首相に会い、大企業を中心に派遣・非正規雇用契約の打ち切りが相次いでいることについて、「雇用のルールが守られていない。政府として厳しく指導、監督してほしい」と要請した