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1970年前後から30年近くにわたり、アジア系ロシア人とみられる男が日本人になりすまし、スパイ活動をしていたとされる事件で、警視庁公安部は13日、この男を氏名や所在などが不詳のまま、旅券法違反などの疑いで書類送検した。
公安部によると、この男は92年、オーストラリアの日本大使館で日本人名義の旅券を不正に取得し、94年2月など2回にわたり成田空港から出入国した疑いがもたれている。福島県に実在し、65年に失跡した歯科技工士の男性になりすましており、旅券の名義もこの男性のものだった。
容疑者は95年に中国に出国した後は日本に入国しておらず、旅券は昨年6月に失効している。また、生存しているとしても80歳前後とみられ、公安部は捜査の進展が望めないことなどを考慮し書類送検した。国際手配は続けるが事実上の捜査終結となる。
公安部は97年7月にこの容疑者の逮捕状を取り、都内の自宅を家宅捜索。スパイ活動に使っていたとみられる受信機や乱数表などを押収した。ロシアの情報機関と連絡を取っていたとみており、当時の在日ロシア大使館の1等書記官が活動を手助けするなど関与していた疑いを強め、外務省を通じて任意聴取を求めたが、この書記官は要請の直後に出国した。
男は日本語、ロシア語のほかスペイン語にも堪能で、港区内の会社に勤務したこともあった。30年近く同居していた日本人の妻がいたが、公安部は、夫のスパイ活動については知らなかったとみている。
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